| もしもSS とらハ×リリカルなのはA's リクエスト編(5,000番のキリ番) |
もしもとらハキャラ(リリカルなのはも含む)が、『DUEL SAVIOR』を演じたら……
「それじゃ〜、救世主候補生同士の模擬試験をはじめま〜す!」
唯子……先生のノーテンキな声が響き渡った。
「美由希ちゃん!ヤルからには、容赦しないよ!!」
「……なんでだろう?今の真一郎さんのセリフに、絶対的な違和感を感じたのは……」
真一郎と美由希。今二人がいるのは、先日の救世主候補試験を受けた、闘技場である。
救世主クラスでは、救世主候補生同士の模擬戦闘が、授業に組み込まれているのだ。
「(ん、ふっふ〜。これで俺が勝てば、美由希ちゃんを……)」
この試験、勝った方が負けた方に『指導』できるという、恐ろしいものなのだ。
「(真一郎さんの思い通りには、させないんだから!!)」
「それじゃ〜、はじめ〜!!」
唯子の合図と同時に、美由希が一気に間合いを詰める。
「はあぁぁ〜!!」
「……へっ!?」
あまりに素早い美由希の動きに、真一郎は反応できなかった。
小太刀二刀御神流
裏・奥義ノ参
射抜
「ぐわぁぁあ〜!!」
美由希のシナリオを無視した攻撃に、真一郎はあっさり敗北した。
「……何で?・・・俺が何か悪いことをした?・・・」
自業自得なのは、言うまでもなかった。
「さ〜、真一郎さん!これから指導の代わりに、学園中の刀剣を磨いてもらいますからね!!」
「ちょ、ちょっと待ってよ!美由希ちゃん!?ここは普通、礼拝堂の掃除とかじゃ……」
「真一郎さん……負け犬が何を言ってるんですか!!」
「はっ、はい〜〜〜!!」
こうして真一郎は、美由希の趣味に付き合わされることになった。
「うぃ〜っく。大輔〜!!もうすぐ寮だから、ちゃんと歩けよ〜〜!!」
その日の晩。真一郎と大輔は街に飲みに行き、学園に帰ってきたところだった。
「ほ〜ほっほっほ!!まったく、救世主候補ともあろうお方が、みっともないですね〜!!」
突如として現れた露出狂の変態……もとい、正体不明の女怪盗は、そう言い放った。
「怪盗ブラックパピヨン、ただ今参上です!!」
「……美由希ちゃん?そんな恥ずかしいカッコして……もしかして、誘ってるの〜?」
「え゛っ!!」
真一郎は美由希……もとい、女怪盗の行動を勘違いすると、怪しげな行動を取りはじめた。
「へっ?へっ!?ちょ、ちょっと!!勘弁してくださいよ〜!!」
昼間の戦闘とは逆に、一気に間合いを詰めた真一郎は、女怪盗に抱きつこうとした。
「くっ!!昼間の戦闘は、本気じゃなかったのね!!」
「いや〜、そんな格好をしてくれば、男なら誰だって、行動がはやくなると思うよ〜!!」
「……今回は引いてあげます!次はきちんとした格好で勝負ですよ!!」
こうして、酔っ払い対変態……ではなく、女怪盗の対決は、痛み分けに終わった。
「しっかし、昨日の変態さん・・・良い身体してたな〜!もう一度会えないかな〜?」
そんなことを考えていた真一郎は、ブラックパピヨンを探すことにした。
「……というわけで、協力してほしいんだ!」
「(……何とか真一郎さんを撲殺すれば……)ええ、良いですよ♪」
水面下では恐ろしいことを考えつつ、美由希は真一郎の協力をすることにした。
そして、二人はブラックパピヨンのアジトを探して、地下の墓場まで来ることに。
「……真一郎さん?そこにいらっしゃる方は、真一郎さんの知り合いですか?」
「……美由希ちゃんの知り合いじゃないの?」
二人が墓場を探索していると、地面の下からゾンビ娘(?)が現れた。
「先輩〜!ひどいじゃないですか!?こんなに可愛い後輩を、知らないフリしようだなんて!!」
「さ、さくら!!そんな身体で出てきたら、誰だって知らないフリするだろ〜〜〜〜!!」
二人は、棺桶から出てきたゾンビ娘、『さくら』から逃げ出した。
真一郎たちが召喚されてからしばらくの後、新たな救世主候補生が学園にやって来た。
「あなたの名前を、聞かせてちょ〜だい!」
「……『御剣いずみ』だ……」
ノーテンキ教師である唯子の質問に、新たな候補生はそう言った。
「それじゃ〜、誰と戦う?」
定例の救世主候補生同士の試合で、いずみは真一郎との対戦を申し出た。
「ちょっと待て〜!!現役の忍者に、一般人が勝てるワケないじゃないか〜!!」
その後真一郎は、自らが予測した未来を進むことになった。
救世主候補生同士の試合も三試合目になり、ついに真一郎に、フェイトとの試合が訪れる。
「勝負だ!フェイトちゃん!!(この娘しか、勝てそうな娘がいないじゃないか〜!!)」
「……わかりました。この勝負『だけは』、全力でお相手します。
行くよっ、バルディッシュ!」
『Yes,Sir.』
「ちょ、ちょっと?フェイトちゃん!?それは、設定上マズイじゃ!?」
「……問題、ありません。ジェットザンバー〜〜!!」
「死ぬっ、死んでしまう〜〜!!」
赤の書の精は、魔法が使える。よって、こんなこともできるようだ。
「どうして、私の出番がこんなに遅いんだ!?」
これまで出番が与えられなかった『紅いマジシャン』様は、そうこぼした。
「……たぶん他のメンツが強烈過ぎたから、目立たなくなってるんじゃないの?」
「なら……君を倒せば、少しは出番が増えそうだな……」
「ちょっと、待て〜〜!!エリスさん!アンタだけは、マトモだと思ってたのに〜!!」
「私は悟ったんだ……マトモではこの世界は切り抜けられないと……」
そう言うと、『紅いマジシャン』は愛用の銃の引き金に、指を添えた。
「待った!!せめて役柄どおり、魔法を使ってくれ〜!!」
「……わかった。ならっ!『ヴォルテックス』!!」
エリスの魔法により、ボロ雑巾のようになる真一郎。
「……だからって、『撃ってくれ』なんて言ってないぞ……」
学園長の義娘にして、救世主クラスの主席、『エリス・マクガーレン』。
「おいっ!!そこのお前っ!!この学園を案内しろ!!」
「君、保護者はどこににいるんだい?」
「保護者?あ〜、はやてのコトか〜!この世界にはいないぞ!!」
「……やめよう。無駄なツッコミは……」
「そう、そう!わかったら、とっとと案内しろって!!」
「……ところで、君の名前は?」
「あたしは、この国の王女にして『せんていき』……」
「……せめて、漢字で言える配役にしてほしかったな……」
「『ヴィータ』さまだぞ!!」
ヴァンフリート王家の選定姫、『ヴィータ』。
ちなみに、別番組で王女だったのは、ご愛嬌。
そして現れる、破滅の将たち。
「高町士郎っ!!兄上の敵、討たせてもらう!!」
「ふざけんな!ただ、自惚れていた忍者に説教しただけだろうが!?」
「兄様は、『忍びより、気配を上手く消せるなんて!!俺も、まだまだか……』とか言って、
修行に出て、帰らぬ人になったんだぞ!!全て貴様のせいだ!!」
「そんなの、俺のせいなワケないだろうが〜!!」
蔡雅御剣流の忍者を(精神的に)追い詰めた男、『高町士郎』。
「そ、そんな!?どうして、恭ちゃんがここにいるの!?」
「……料理という名の毒を『創って』逃亡した御神流……
いや、高町家の『恥さらし』を始末するために、俺は破滅の将になったんだ!!」
「恭ちゃん!!そんなに、あの料理の味が忘れられなかったの?
言ってくれれば、すぐにでも食べさせてあげたのに〜〜!!」
「……やはり貴様と俺は、本当の兄弟ではないらしいな。味覚が全く違う生き物なのだから……」
義妹を追って、義妹の命を奪う泥棒になった男、『高町恭也』。
「お前と私は、いつか戦う運命だったのだな……」
「……そうですね……同じ『ピンク色の髪の毛』の人間としての、存亡をかけて……」
「ふっ。しかし、哀れなものだな……
本来なら成熟した身体であるハズなのに、そんな小さいゾンビの身体とは……」
「う、うるさいわね!私だって、成長したときの身体が良かったわよ!!
それに、この身体はゾンビじゃないわ!ホムンクルスよ!!」
破滅の将の副幹にして、先代『白の主』、『シグナム』。
ちなみに舌戦の相手は、先代『赤の主』であった、さくらだった。
「アリシア……どうしても、白の主を探すの……?」
「うん!だって、白の主がいれば、この世界を『白の理』で創り直せるんだよ♪
そうすれば、フェイトの位置に私が来ることも、夢じゃないんだよ!!」
「アリシア……」
「フェイト!あなたを倒して、あなたのページを吸収させてもらうよ!!」
対立する、『赤の書の精・フェイト』と、『白の書の精・アリシア』。
二人の姿は、鏡写しのように瓜二つだった。
――そして物語は、佳境へ――
「遊先生!あんたが破滅の将の主幹だったのね!!」
「そうだ!俺はこの世界に復讐するんだ!!
救世主の力を使って世界を一度白紙に戻し、そこに新たな秩序を形成するんだ!!」
「それは無理よっ!!真一郎は『漢』だから、聖母にはなれないの!だから、世界は滅ぶしかないの!!」
「何ぃ〜〜!!こんな顔をしてるのに、男だというのか〜〜!!」
遊は真一郎を救世主の鎧に閉じ込めることによって、救世主の力を利用し、世界を創り変えようとしていた。
ピシッ!ピシシッ!!
そのとき、鎧からひび割れるような音が聞こえてきた。
『バァ〜〜〜ン!!』
「誰が……誰が『女』だって〜〜〜〜!!」
鎧が砕けるのと同時に、鎧に閉じ込められていた真一郎が飛び出してきた。
「俺はっ!!俺は、『漢』だぁぁあ〜〜〜〜!!」
真の救世主として覚醒した真一郎は、その勢いで『神』を一度倒すことに成功する。
「じゃあ俺は、『神』を追うよ!」
真一郎は言外に、『みんなのために、行って来るよ!!』という意味を持たせて言ったのだが……
『行ってらっしゃ〜い!!』
皆、満面の笑みを浮かべて、真一郎を送り出した。
そして、神のいる次元までやって来て一言。
「!?何でさ!?普通は、『行かないで!!』って止める場面だろ!?」
それは、日頃の行いのせいではないだろうか?
かくして、一人に救世主の活躍により、それからは二度と破滅は来ることはなくなった。
THE END
「こんな終わり方、認められるか〜〜〜〜!!」
あとがき
サツキです。
5000番のキリ番リクエスト、「もしもシリーズin『DUEL SAVIOR』」の第2弾です。
本来なら一回で終わらす予定だったのですが、前後編になってしまいました。ゴメンナサイ!!
これでもかなり削ったので、機会があれば、きちんと長編に仕立てるかもしれません。
(多分その機会はないでしょうが……)
前回は導入部で、今回はダイジェスト感覚で書いたのですが、
どうしても美由希の出番が多くなってしまいました。
なぜでしょう?
ともあれ、悲運の主人公『相川真一郎』の最期(コラッ!)に敬礼!
それでは今回は、このあたりで失礼します〜。
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